目次
1. はじめに
親から家や土地を相続したものの、「どうすればいいか分からない」という相談が八尾市でも増加しています。特に、相続した不動産が「空き家」や「管理が難しい土地」である場合、放置しておくと維持費や税金がかさみ、資産ではなく“負動産”になってしまうリスクがあります。
今回は、八尾市で相続不動産を「負動産」にしないために、知っておくべきポイントと具体的な対策をご紹介します。
2. なぜ不動産が“負動産”になるのか？
2.1 空き家の維持費・管理コストが増大
- 空き家のまま放置すると、固定資産税・都市計画税が毎年発生。
- 「特定空家等」に指定されると、固定資産税の優遇措置が解除され、税負担が最大6倍になる可能性も。
- 建物の劣化・修繕費用、庭木の手入れ、近隣への迷惑など、維持コストが増え続ける。
2.2 市場価値が下がり売却しづらくなる
- 建物の老朽化が進むと、解体費用がかかり、売却時にマイナス査定となる。
- 周辺の不動産需要が低下すると、希望価格での売却が難しくなる。
- 「空き家のままでいいか」と放置している間に、資産価値が目減りしてしまうケースも。
2.3 相続人間の意見対立・トラブル
- 兄弟姉妹間で「売るか」「貸すか」「住むか」で意見が分かれる。
- 共有名義のままでは、売却や管理の意思決定がスムーズに進まない。
- 共有状態の解消ができず、相続手続きが長引くことでトラブルに発展することも。
3. 負動産にしないための相続対策
3.1 相続前に家族で話し合う
- 親が元気なうちに、「実家をどうするか？」について家族で意見を共有。
- 売却・賃貸・住み続けるなど、将来の方針を決めておくことで、相続後のトラブルを防げます。
3.2 遺言書の作成で意思を明確に
- 公正証書遺言を作成しておけば、相続人間の意見対立を防ぎ、スムーズな手続きが可能。
- 「誰が、どの不動産を引き継ぐか」を明確にすることで、負動産化を回避。
3.3 名義変更（相続登記）を早めに行う
- 2024年4月から相続登記が義務化。放置していると過料の対象になる可能性あり。
- 司法書士に依頼して相続登記を早めに済ませておくことが重要。
3.4 空き家を活用・売却して資産価値を維持
- 賃貸活用：リフォームして賃貸物件にすることで、家賃収入を得る。
- 売却・解体：市場価値があるうちに売却・更地化して資産を有効活用。
- 空き家バンクを活用して、地域ニーズに合わせた売却先を探す。
4. 八尾市で負動産化を防ぐ具体的な方法
4.1 エリア特性を考慮する
- 近鉄八尾駅・高安・志紀エリアは、売却・賃貸ともに需要が安定。
- 恩智・久宝寺エリアは、ファミリー層向けの賃貸ニーズが高い。
4.2 空き家バンク・補助制度の活用
- 八尾市では、空き家バンク制度を利用することで、買主を見つけやすくなる。
- 空き家の改修補助金や解体補助制度を活用することで、負担を抑えて活用・売却が可能。
4.3 専門家に相談して適切な選択を
- 不動産会社：売却・賃貸活用の提案・運用サポート。
- 司法書士：相続登記・名義変更の手続き。
- 税理士：相続税・譲渡所得税の計算・申告。
5. まとめ
八尾市で不動産を相続した場合、放置してしまうと“負動産”になり、管理コストや税負担が増えるだけでなく、資産価値の減少にもつながります。
相続前から家族で話し合い、空き家の活用・売却・管理の方針を決め、専門家と連携して早めに手続きを進めることで、家族の負担を減らし、資産を有効に引き継ぐことができます。
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