【堺市動線が考えられた家】小さな移動の積み重ねを減らして、毎日にゆとりが生まれる

2025年6月23日

1. はじめに

家の中で何度も行き来する、洗面とキッチン、収納と玄関──
一つひとつの移動は数歩でも、その積み重ねが日々の「手間」となって現れます。
そんな“ちょっとした不便”をなくすために注目されているのが、「動線が考えられた家」。

堺市では、限られた敷地内でも動線に工夫を凝らした間取りが支持されており、家事や育児の効率アップを叶える住まいづくりが進んでいます。

2. 家の中の“動線”を見直すメリット

家づくりにおいて「間取り」は重視されがちですが、その“中身”ともいえる「動線」にこそ、暮らしやすさを大きく左右するポイントがあります。動線とは、家の中での移動の流れや経路のこと。家事・育児・生活の一つひとつの動作がどれだけスムーズに進められるかは、この動線がしっかり考えられているかどうかで決まるのです。

2.1 無駄な移動を減らし、時間を生む

例えば、洗濯機と干し場が離れていたり、ゴミ箱の位置が遠かったりすると、そのたびに移動する時間と手間が増えます。
こうした小さな無駄を積み重ねると、1日で何十分もの差が生まれることも珍しくありません。
動線が整っている家は、「行ったり来たり」を最小限に抑えることで、家事全体の効率を大きく向上させてくれます。

2.2 家事と育児の両立がしやすくなる

子どもを見守りながら家事をするためには、視線が届きやすく、すぐに移動できる配置が重要です。
たとえば、キッチンとリビングの間に壁がなく、さらに洗面や物干しスペースへもつながる間取りなら、家事をしながらでも子どもの様子を確認しやすく、安心感があります。

また、子どもの生活動線（帰宅→手洗い→リビング）を自然に導けるような工夫を間取りに取り入れることで、暮らし全体が整っていきます。

2.3 自然と「片付けやすい」習慣が身につく

動線と収納の位置関係がしっかり設計されていれば、使った物を“ついでに戻す”ことができ、散らかりにくくなります。
たとえば、帰宅動線上にあるファミリークロークや、キッチン裏に配置されたパントリーなどがその好例です。
片付けを“意識してする”のではなく、“自然とできる”ようになることで、住まいがいつでも整いやすくなります。