1. はじめに
「変形地=建てにくい」「変形地=間取りが難しい」といった先入観を持っていませんか?
確かに、三角形や旗竿型などの“規格外”の土地は、設計に工夫が必要です。
しかし、それは同時に“自由設計ならではの発想を活かせる土地”でもあります。
堺市のように駅近や生活利便性が整ったエリアでは、整形地の供給が限られており、好条件の土地は変形地であるケースが少なくありません。
今回は、そんな変形地を味方につけて、理想の住まいを叶えた堺市の実例を、3つの家族の物語を通じてご紹介します。
2. 事例1:堺市東区/三角形の敷地を“抜け感”ある設計で魅せる家
▶ 土地の特徴と条件
・敷地面積:約29坪/角地/前面道路に対して斜めに接する三角形の土地
・駅まで徒歩9分、近隣にスーパーと保育園あり
・整形地に比べて土地価格は350万円以上安価
▶ 設計ポイント
- 尖った部分にワークスペースを配置。斜め壁を活かして壁一面の造作棚を設置
- LDKは視線の通り方を意識し、キッチン→ダイニング→リビング→中庭へと“抜け”を意識した並びに
- リビング側には高窓を配置し、プライバシーを保ちながらしっかり採光
▶ 住まい手の声
「間取りに悩んだ分、空間に無駄がなく、どの場所にも意味があると感じます」
「とんがった土地=とんがった家ではなく、逆に柔らかい空間ができたのが驚きでした」
3. 事例2:堺市北区/旗竿地の“通路”が暮らしの表情を演出する家
▶ 土地の特徴と条件
・敷地面積:約35坪/旗竿地(接道2.5m・奥行き約10m)
・駅徒歩7分/小学校まで徒歩4分/通風・採光条件は敷地奥が良好
・価格は同地域の整形地より500万円ほど割安
▶ 設計ポイント
- 旗竿通路を直線ではなく、植栽や飛び石を使って“間”を演出
- エントランスは奥まった位置に設け、玄関ドアまでの動線で気持ちが切り替わるようデザイン
- 玄関からLDKまで一直線で風が通り抜けるよう通風計画を工夫
▶ 住まい手の声
「旗竿地って地味な印象でしたが、今では“隠れ家感”が落ち着いて最高です」
「子どもが旗竿部分を“自分だけの道”と呼んで毎日走って帰ってきます」
4. 事例3:堺市西区/L字型の土地に“日常と自然がつながる”家
▶ 土地の特徴と条件
・敷地面積:約32坪/南西向きL字型/奥行きがあり、くびれた部分あり
・スーパー・病院・公園が徒歩圏内/整形地との価格差:約300万円
▶ 設計ポイント
- L字の内角に“囲まれた中庭”を配置。LDK・浴室・主寝室の3方向からアクセス可能に
- 中庭は芝とウッドデッキで構成し、洗濯・食事・遊びなど多目的に使える空間に
- 外壁と外構を一体化し、プライバシーを確保しつつ視線が抜ける開放感も両立
▶ 住まい手の声
「土地がクセのある形だったからこそ、暮らしに“抜け”と“こもり”の両方ができて大満足です」
「整った四角い家では気づかなかった、空間の余白や自然との距離感を感じられます」
5. 番外コラム:変形地を成功に導く3つのコツ
変形地に家を建てるうえで最も重要なのは、「土地のクセをどう活かすか」。
“難しい”と思われがちな変形地ですが、ポイントを押さえれば、むしろ整形地では得られない魅力的な住まいをつくることができます。
ここでは、変形地で理想の家づくりを成功させるための3つの具体的なコツをご紹介します。
コツ①:「建てられるか」ではなく「どう活かすか」で考える
よくある間違い:
変形地を見たときに、「この土地、建てられるの?」という視点だけで判断してしまうこと。
もちろん法的な建築制限(建ぺい率・容積率・接道義務など)の確認は大切ですが、それ以上に重要なのは、“土地の形状を暮らしにどう活かせるか”という発想の転換です。
具体的な工夫例:
- 三角形の尖った部分に、ワークスペースや造作本棚、小上がりスペースを設ける
- 旗竿地の長い通路を、夜間ライトアップできる“迎え入れ空間”に
- L字のくぼみを中庭として活用し、採光・通風・プライバシーを確保
変形地は、“機能を設計によって引き出せる素材”と考えることが成功の第一歩です。
コツ②:外構・通路・アプローチも“住空間”として設計する
変形地では、建物そのものだけでなく、敷地全体を「ひとつの住空間」として捉える発想がとても大切です。
特に旗竿地などでは、通路部分を「ただの連絡路」にしてしまうと、生活感だけが強くなってしまいます。
ですがそこを、“魅せるアプローチ”に変えることで、毎日帰ってくる家が特別な空間になります。
外構の工夫例:
- 飛び石や砂利で変化をつけ、視線のリズムを生み出す
- 足元に間接照明や植栽用ライトを設置し、夜の安心感と美しさを演出
- 通路の端に自転車置き場や屋外収納をつくり、機能性もプラス
外構・通路・アプローチを「使い方」「見せ方」の両面から考えることで、変形地の価値はさらに高まります。
コツ③:変形地の経験が豊富な会社に依頼する
最後に最も大事なこと。
変形地での家づくりは、実績と提案力のある設計士・施工会社とのタッグが不可欠です。
変形地は法規上の制限や配置条件が土地ごとに異なり、ひとつとして同じケースがありません。
そのため、経験豊富な会社でなければ、「本来引き出せるはずの魅力」が埋もれてしまう可能性も。
選ぶべき会社のポイント:
- 変形地の施工実績が豊富か(HPやSNSで事例をチェック)
- 土地探しから設計まで一貫対応できるか
- 設計士が敷地に同行して“現場でプランを考える姿勢”があるか
「この土地だからこそ、この家ができた」と思える家をつくるには、土地の個性を活かす提案力のあるパートナー選びがすべてといっても過言ではありません。
まとめ:変形地は「工夫の余地がある土地」
整形地が“完成された器”だとすれば、
変形地は“自分たちで形にしていくキャンバス”のような存在です。
その形に悩むのではなく、
「どんな暮らし方ができるか?」という視点で楽しめたとき、
変形地はあなたにとって、“自由な発想を叶える最良の選択肢”になるはずです。
6. まとめ ~ 変形地は“余りもの”ではなく、“選ばれた人の選択肢”
形にクセのある土地は、家づくりにおいて確かに少しハードルがあります。
ですがその分、得られるものも大きいのです。
- 好立地で土地代を抑えられる
- 自分たちだけの唯一無二の間取りがつくれる
- 周囲とかぶらない、記憶に残る外観になる
堺市で「家の形も暮らしも、自分らしくありたい」と願うなら、
変形地こそ、あなたの理想を叶える“土台”になるかもしれません。
お問い合わせ情報
コーシンホーム株式会社では、堺市内の変形地活用に数多くの実績があります。
初めて土地を見る段階から、設計士が一緒に現地確認・プラン提案を行います。
【本社】〒599-8107 大阪府堺市東区白鷺町1丁5番1-2号
TEL:072-240-2150
【なんば支店】〒556-0011 大阪府大阪市浪速区難波中2-10-70 パークスタワー19F
TEL:06-7662-8768
▶ 公式サイト:https://cohshin-home.com/
「この土地に建てられる?」「家づくりって何から始めればいいの?」
そんなご相談も大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。