1. はじめに
「この土地、少し形がいびつだけど大丈夫かな？」
「きれいな長方形じゃないと、暮らしにくくなるのでは？」
家づくりを考えたとき、多くの方がまず“土地の形”に注目します。整形地は設計がしやすく、建てやすいというメリットがある一方で、形に制限のある変形地は設計の難易度が上がるという印象を持たれがちです。
しかし、実はそこにこそ“面白さ”があるのです。特に堺市のような住宅地が密集する都市部では、変形地は「余った土地」ではなく「創造力を発揮できる土地」として注目されつつあります。
この記事では、変形地ならではの設計の醍醐味を、事例とともに深掘りしながらご紹介します。
2. 変形地は「制限」ではなく「可能性」
変形地と聞くと、
- 三角形
- L字型
- 台形や旗竿型
- 高低差やくびれのある土地
などが思い浮かびます。
一見すると「使いにくそう」と感じられる形ですが、設計の視点では、こうした制限のある敷地こそ**“発想の転換”が問われる楽しい舞台**になります。
例えば：
- 三角の角を活かした書斎やベンチスペース
- L字の内側に中庭を設け、採光とプライバシーを両立
- 斜めの壁に沿って造作収納やオリジナルのファサードをデザイン
こうした工夫は、整形地ではむしろ“やらない”こと。つまり、変形地でこそ実現できる自由設計があるのです。
3. 制限があるからこそ「暮らしやすさ」を深く考えられる
制限のある土地は、ただ建物を乗せるだけでは不十分です。
動線・採光・視線・通風・プライバシーなど、暮らしに直結する要素をしっかり設計段階から意識する必要があります。
だからこそ、変形地に建つ家は「考え抜かれた家」になりやすいのです。
設計力が活きるポイント：
- 吹き抜けや高窓を利用して明るさを確保
- 建物の角度を斜めに配置して、視線の抜けと奥行きを演出
- スキップフロアや段差で空間に変化と広がりを持たせる
- 通路型の旗竿地はアプローチとして美しく演出
こうした工夫によって、家族の暮らしにフィットした“本当に快適な空間”が完成します。
4. 実例紹介：堺市・三角形の変形地を活かした家
堺市中区。30坪強の三角形の土地が、不動産情報サイトに長らく掲載されていました。駅徒歩圏で価格も割安ながら、購入をためらう人が多く、数か月間“売れ残り”のような状態に。
そんな土地を選んだのは、30代のご夫婦。「形のせいで敬遠されているなら、逆に面白い家ができるかもしれない」という前向きな考えで土地を購入。
設計士と一緒に考えたプランは以下のような内容でした：
- とがった角に天井高2.8mの開放的なワークスペース
- LDKは斜めの壁に合わせて配置し、床から天井まで一面の窓で採光を確保
- 土地の“切り落とし”部分に玄関と自転車置場を一体化
- 外構も建物と連動させ、三角形を引き立てるシンプルモダンな外観に
ご夫婦は「この土地だったから、この家になった。制限がむしろ魅力になった」と大満足の様子でした。
5. 整形地にはない“物語”をつくれる
整形地は扱いやすく、万人向けです。
しかし、どれも似たような配置、似たような外観になりがちです。
一方、変形地には“ひとクセ”があります。だからこそ、設計にもストーリーが生まれやすくなります。
- 「この斜めの壁は、土地の形に合わせた結果」
- 「この中庭は、変形部分を活かしてつくった」
- 「この階段下収納は、余白を生かした提案だった」
こうした要素の一つひとつが、家族の暮らしの中で“話したくなるエピソード”になっていくのです。
6. まとめ ～ 土地の個性を楽しむ家づくりを、堺市で
変形地には、たしかに設計や工事での工夫が求められます。
でもそのぶん、得られるのは“暮らしやすさ”と“個性”、そして“納得できる家づくり”です。
特に堺市のように整形地が少なくなってきた住宅エリアでは、
変形地を「条件の悪い土地」として見るのではなく、
「自分たちらしさを表現するキャンバス」として向き合ってみてください。
工夫の数だけ、家は面白くなる。
変形地の魅力は、まさにその“工夫する喜び”にあります。
お問い合わせ情報
コーシンホーム株式会社では、堺市を中心に変形地に対応した自由設計の家づくりを多数手がけています。
「変形地を検討中だけど不安がある」「この土地でどんな家が建てられる？」という段階でも大歓迎です。
コーシンホーム株式会社
【本社】〒599-8107 大阪府堺市東区白鷺町1丁5番1-2号
TEL：072-240-2150
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▶ 公式サイト：https://cohshin-home.com/
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